EclipseによるSTM32統合開発環境構築~その5

SW4STM32のインストール


SW4STM32はOpenSTM32というコミュニティにより開発が進められているSTM32のオープンな開発ツール一式をパッケージにしたツールチェーンで、Eclipseベースでの開発を可能としています。

STMicroelectronicsのページにもまとめられていますが、主な特徴を上げると、

 ・Eclipseプラグインインターフェイス
 ・GCC C/C++コンパイラ
 ・GDBデバッガ
 ・ST-Link経由でのOpenOCD利用

これらの機能を一まとまりとしてEclipseのプラグイン形式としてインストールすることができます。


EclipseからSW4STM32を取得する

Eclipseを起動します、メニューから[ヘルプ]→[新規ソフトウェアのインストール]を選択し、インストール・ダイアログの追加ボタンを押します。


リポジトリーの追加ダイアログで、ロケーションに下記のURLを記述し、追加ボタンを押します。

http://ac6-tools.com/Eclipse-updates/org.openstm32.system-workbench.update-site-v2

Eclipseはネット経由で入力したロケーションにアクセスして、ソフトウェアを探します。
ソフトウェアが見つかると、インストール・ダイアログの名前のところに「外部ツール」と「OpenSTM32 Tools」の2つが表示されます。


この2つのチェックボックスにチェックを入れて、次に進んでください。

インストールされるソフトウェアの詳細が表示されるので「次へ」で進んでください。


Eclipse Foundation Software User Agreement が表示されるので、”使用条件の条項に同意します”を選択し「完了」で進んでください。


インストールが監視されると、Eclipseの右下にインストール状況が表示されるので100%まで待ちます。
ネットワーク環境等により時間がかかる場合があります。


途中で「セキュリティー警告」「署名なしコンテンツ。。。」と表示されますが、「インストール」で進んでください。


また、インストールの途中で、Eclipseの再起動を促されるので、「いますぐ再起動」で進んでください。

Eclipseの右下が100%になったのを確認できたら、STM32 CubeMXプラグインのインストールは完了です。


SW4STM32のインストール先

SW4STM32は、Eclipseのプラグインとしてインストールされます。
Eclipse(Pleiades All in One)へのインストール情報について記載します。
後のステップでツール類の設定で必要になりますので、頭の片隅に入れておいてください。

C:\pleiades\eclipse
\plugins ← インストールしたプラグインがここに入る
SW4STM32プラグインのインストール先
\fr.ac6.mcu.debug_2.3.1.201811131241 ← GDBデバッガ
\fr.ac6.mcu.documentation_1.3.1.201807130628 ← ドキュメント
\fr.ac6.mcu.externaltools.arm-none.win32_1.17.0.201812190825 ← コンパイラ等
\fr.ac6.mcu.externaltools.openocd.win32_1.21.0.201811131241 ← OpenOCD
\fr.ac6.mcu.firmware_1.17.0.201812190825 ← ボードFW
\fr.ac6.mcu.ide_2.7.2.201812190825 ← IDEプラグイン

※ディレクトリ名称は執筆時点の名称であるため、バージョンアップ等での変更があり得ます。このため、インストール状況に応じて適宜読み替えてください。


次のステップとして、USBケーブルによりST-LinkでPCとSTM32ボードを接続するためのドライバをインストールします。

 → EclipseによるSTM32統合開発環境構築 ~その6





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