EclipseによるSTM32統合開発環境構築~その3

Eclipseのインストール

今回は、統合開発環境Eclipseのインストールと設定を行います。
本特集~その1でも軽く触れましたが、Eclipseは、元々はIBMにより当時のJava開発ツールの統合を目的としてプロジェクトが開始されました。その後、このプロジェクトはオープンソース化されて多くの開発者を引き込み、ソフトウェア開発のマルチプラットフォームとして現在も成長を続けています。

今回、インストールするEclipseは、”Pleiades All in One”という日本語化されたパッケージを使います。元々Pleiadesは、日本語化のプラグインなので単体のEclipseをインストールしてそこにPleiadesを導入することで利用することもできますが、いくつかのよく利用するパッケージや設定なども自動的に行なってくれるため、本記事では”Pleiades All in One”を利用することとします。


Pleiades All in Oneのダウンロード

MergeDoc Projectのサイトを開きます。


最新バージョンのEclipseを選択します。
(本記事執筆時のEclipse最新バージョンは、Eclipse 2018-12)


Pleiades All in One Eclipse ダウンロードのページが開きます。
本記事はWindows10/64Bit環境であり、個人的にJavaも使うので、Windows 64BitのFull Editionを選択しました。
C/C++などを選択しても問題ないと思います。(試していませんが。。。)

このFull Editionでは、Eclipseが動作するために必要な環境一式がすべてそろうため、ダウンロードしたファイルpleiades-2018-12-java-win-64bit-jre_20181224.zip を解凍するだけで利用することができます。

ただし、解凍するとフォルダが深くなるためにエラーを起こす可能性があると、他のサイトでもよく言われているので、念の為C:\直下に展開しました。

以降の説明は、解凍したPleiadesがC:\pleiadesにあるものとして説明を進めます。


Eclipseを起動する

展開したPleiadesは下記の様な構成になっています。
c:\pleiades
\eclipse
\java
\tomcat

実行は、\Pleiades\eclipse\eclipse.exe を直接ダブルクリックなどで起動します。
このため、ショートカットを作ってデスクトップやスタートメニューに設定したほうが便利です。

起動すると、ワークスペースの場所を聞いてくるので、プロジェクトを置きたいフォルダを指定してください。また、この時に存在しない場所を指定した場合は作成してくれます。

EclipseのProxy設定は、メニューから[ウインドウ]→[設定]を選択することで表示される、設定ダイアログから行います。

設定ダイアログの左のツリーから「一般」→「ネットワーク接続」を選択すると、プロキシー設定ができますので利用環境に合わせて設定を行ってください。


この後のステップでEclipseのプラグインをダウンロードしますが、Proxy環境の場合はこの時点でEclipseのProxy設定を行ってください。


次は、EclipseでSTM32 CubeMXを利用するためのプラグインをインストールします。
 → EclipseによるSTM32統合開発環境構築 ~その4





Lightning Brains 

コメント

このブログの人気の投稿

Linuxシステムコール、共有メモリの使い方

Linuxシステムコール、メッセージキューの使い方

Linuxシステムコール、セマフォの使い方