セキュリティの基本

コンピューターにおけるセキュリティって言うと何だか難しそう。。。
と、思われるかもしれません。
 

 しかし、コンピューター上のセキュリティも根本的な考えは現実社会と同じで、セキュリティを強固にすれば不便さも増大します。
玄関のロックを例に考えてみましょう。 家の玄関で不在時の防犯対策を高めるにはどうしたらいいでしょうか?簡単な方法は鍵を二重にすることです。犯罪者が鍵をピッキングなどで破るとしても、その手間が2倍になります。犯罪者は玄関前でゴソゴソしている時間を少なくしたいのでこの方法は有効ですが、利用者も家の鍵を2つ持っていなければなりませんし、鍵をなくして家に入れなくなる確率も上昇します。つまり、セキュリティを強固にすると、不便さも増大することがおわかりいただけると思います。
 コンピューター上のセキュリティの考え方も全く同じで、例えば無線ルーターに難しいパスワードを設定してMACアドレスで特定の機器しかつながらないようにすると、しばらくして無線ルーターにログインしようとした時に正しいパスワードを忘れてしまう危険性が高くなりますし、MACアドレスを固定化すると新しい機器を導入する度にルーター側の設定が必要になります。
このように、セキュリティ・レベルと利便性は相反するものと覚えておいてください。

それともう一つ、そのセキュリティが何を守りたいのかをよく考えてください。 実世界で、あからさまに盗られるのは困るけどあまり価値のないガラクタを入れておく物置にディンプルキーシリンダーの鍵を二重につけることは無いと思います。同様に、お客様の待ち時間のために無料開放しているWi-Fiルーターのセキュリティをガチガチにする必要はありません。
もし、そのセキュリティを破られたら何にアクサスされるのか?それにアクセスされると、どのくらい困るのか(これをリスクといいます)についてよく考えてセキュリティを設定してください。

でも、「穴」が無いかは慎重に考えてください。 よくマンションで、エントランスはセキュリティロックで監視カメラもありますが、普段から通用口が使えるようなところはありませんか?それだけでマンション全体のセキュリティは低下しています。無料開放しているWi-Fiルーターが実は業務で使っているネットワークと同じセグメントだったりすると、マンションの例と同じことです。

まず、セキュリティを気にする。
それが、第一歩です。
 
船橋の頭脳
Lightning Brains

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